人間関係をより良くする方法⑨
日常生活の中で、
人と関わらないことはありません。
ところが望んでもいないのに
あまり良くない関係になってしまう
ことがあります。
意見の食い違いや、
言っていること、やっていることが
気にいらないなど
ふと気づくと他人のことで怒っている自分に
気づくことはないですか。
瞬間的に頭に血が上り、
相手に対して『おかしいぞ。』と
頭の中で叫んでいる。
もしかしたら、口から出ているかもしれませんね。
そうなるとなかなか『あいつはおかしい。』という
考えから抜け出すことができなくて、
長い間怒りの感情にひきずられることが
あるかもしれません。
怒りの感情をただ抑えようと思っても
簡単ではありません。
怒りの感情との付き合い方を知り、
怒りの感情の表し方を知ることで
人間関係をよくできます。
怒りを表現する4つのステップ
1. 立ち止まって深呼吸をする
あなたは怒りにかられて行動して、
後でしまったと思ったことは
ないですか。
怒りの感情のまま行動しないで
まずは深呼吸しましょう。
怒りのピークは6秒といいます。
6秒深呼吸して怒りを感じましょう。
2.怒りを感じている自分の考えを確認する
あなたが怒りを感じていることに気づいたら、
その時にあなたが何を考えているかを
確認しましょう。
怒りは反射的に起こります。
あなたが大切にしているものに
危害が加えられたと感じた瞬間や
欲求が満たされない瞬間に
起こります。
ところが怒りは反射的に起こるため
あなたは何に怒っているのかを
はっきりと理解していません。
そこであなたが怒りを感じた理由を探りましょう。
次の質問を自分にしてみてください。
「私は相手のどのような点に怒ったのか?」
「それは自分のどういった考えたから来たのだろう?」
3.自分が必要としていることを確認する
怒りは反射的に起こりますが、
それは自己防衛や自己表現です。
あなたが大切にしているものに危害が加えられた
もしくは軽んじられたことなどへの防衛行為として怒ります。
また自分をもっと大切に扱ってほしい、
もっと敬ってほしいなどの自己表現として怒ります。
そこで自分が望んていることを探りましょう。
次の質問を自分にしてみてください。
「私は相手に何を望んでいるのか?」
4.自分の怒りと必要としていることを表現する
怒りの感情のままに話すと
相手はあなたの言葉の意味よりも
自分を攻撃しているという意味として
受け取ります。
そのため、あなたの考えを受け入れて
もらうことはできません。
まずは怒りを鎮め、
心のざわつきを無くしてから
- 怒りを感じたこと
- あなたが考えたこと
- あなたが望んでいること
を相手に伝えましょう。
時には互いの考えを受け入れられないことも
あるかもしれません。
あなたとは異なる考えを持つ人もいるという事を
受け入れましょう。
あなたの考えが大事なように
相手も自分の考えが大事です。
あなたの考えを尊重してもらいたければ
相手の考えも尊重することが大切です。
また相手があなたの話を
聞いてくれない場合もあります。
相手は非難されたと感じることで
自己防衛の体制を取ります。
すると話を素直に聞けなくなります。
そんな時には、
まずは相手の要望・感情を丁寧に聞きましょう。
自分を受け入れた相手に怒りを向けつづけることは
なかなかできません。
相手の話をまずは聞き、
相手の感情を落ち着かせることができれば
あなたの考えも聞いてくれます。
お互いを理解し合うことで
一歩進んだ関係を築けます。
怒りは相手への一方的な
決め付け、レッテル貼り、非難という思考から
生まれます。
あなたが持っている
『人は○○すべきだ。』
『○○することが当然だ。』
という考えを確認してみて下さい。
日々の生活を振り返ることで
自分がどんな考えを大事にして
生きているかが見えてきます。
そして自分を知ることで
人とより良い関わり方をするヒントを
つかむことができます。
参考図書
NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法
マーシャル・B・ローゼンバーグ 著