人の成長を決める要素
人(成人)の成長を決める要素の比率
70:20:10
この要素とはいったいなんだと思いますか。
優れたマネジャーの経験を調査してきた
米国の研究所によると、
成人の学びは、
70%『自分の仕事経験から』
20%『他者の観察やアドバイスから』
10%『本を読んだり研修から』
この要素比率から得ているとのことです。
この3要素は、2種類に分けられます。
1つ目は自分の仕事経験という自分が関わった直接経験
2つ目は他者の観察や本を読んだりという間接経験
『自分の仕事経験から』という直接経験から
多くを学べることはわかります。
今回は残りの間接経験からの学びについて
書きたいと思います。
私たちは上司や先輩・同僚といった周囲の人を
観察したり、アドバイスをもらったり、
また本を読んだり、研修に参加するなどと
いったことからも学んでいます。
しかしあまり効果的でないと思っていませんか?
なぜ効果的でないと思うかというと、
私たちは感情が激しく動かされたこと以外は
あまり記憶に留めないため、ただ学んだだけでは
すぐに忘れてしまい、日常で学んだことを
活かせないからです。
私たちは情景と感情と言葉をひとくくりにして
経験として記憶します。
特に感情が激しく動かされた事柄は
強く記憶に残ります。
例えば
プロジェクトに成功してとても充実感を得た経験とか
受験に失敗してとても悔しい思いをした経験とか
などです。
このように感情が激しく動かされるのは
直接経験が多いのです。
一方、他者の観察や本や研修では
激しく感情を動かされることが少ないために
日を追うごとに記憶が薄れてしまい、
学んだことを日常であまり活かせないのです。

間接経験から学ぶ方法
では間接経験から学ぶにはどうしたらいいでしょうか?
それは2つあります。
・学んだことをすぐ実践する
・学んだことを自分に置き換えてイメージする
学んだことをすぐ実践する
得た知識をすぐ実践してみましょう。
上記でもふれましたが学びを得てから
時間がたつと記憶が薄れてしまうため、
学んだことを活かせなくなります。
このためすぐ実践することが大事です。
学んだ時点から時間を空けないほうが
より効果的になるのです。
私たちは自分で発見したことを大事にします。
他者が言っていることも自分で経験した瞬間に
自分の考えになります。
とにかく自分の経験につなげましょう。
学んだことを自分に置き換えてイメージする
得た知識を日常の自分に置き換えて
実践している様子をイメージしましょう。
ポイントは自分がやっている様子を客観視するのではなく
その時の状況を自分が経験しているように
臨場感をもってイメージすることです。
特にその状況で沸き起こる感情も
味わうことが大事です。
自分に置き換えてイメージすることで
未来のシュミレーションをつみましょう。
おすすめの間接経験からの学び
いくつかの間接経験からの学びがでましたが、
おすすめする学びは他者からの学びです。
他者のことなんて気にしたくない。
なんて思っている人はもったいないですよ。
是非学びの視点を持ちましょう。
視点は2つあります。
・自分が他者だったら
・他者の状況を俯瞰して
自分が他者だったら
他者の観察や話を聞いて
「自分がその人だったらどのように感じ・考え・行動するか」
をイメージしましょう。
あたかもその人に成り代わって
自分が経験しているかのようにイメージすることで
自分が経験したのと同じくらいの学びを
得ることができます。
またもし観察した人と話ができるのであれば、
その人がどのように感じ・考え・行動したのかを聞くことで
自分にはない観点を学ぶことができます。
他者の状況を俯瞰して
他人の状況を俯瞰してみましょう。

例えば
他人が困った事に遭遇したという話には
一歩引いた視点で問題点がどこにあるかを考える。
自分が問題の真ん中にいては気づけないことに
気づけると次に自分が似たような状況に遭遇した時に
これまで見る事ができなかった視点からも
問題点を見ることができるようになります。
他者から学ぼう
他者の観察や話は学びのいい機会ととらえ、
ここから何が学べるだろうかと考えてみて下さい。
考える機会が増えれば増えるほど学びは多くなって
いきます。
そして『他者』から学びを得るために、
共に学べ、高め合える仲間を得ましょう。
仲間と共に日々経験学習をすることで
イキイキとした笑顔の輪が広がることでしょう。
参考資料
職場が生きる人が育つ『経験学習』入門
松尾 睦 著