行動は変えられる①
グループで何かをやる時に、
なんだか気になる人が一人はいるものです。
人はそれぞれの感覚・考えを持っているので
互いに異なる物が見えてくると
『あの人はなんであんな事するんだろう。』
『あの人はなんでやらないんだろう。』
と自分の考えと違う動きに目が向いて
気になります。
それでも自分に影響がなければいいのですが、
お互いに協力し合わないといけなかったり、
相手にこちらが期待しているような動きを
してもらわないといけなかったりする場合には
ますます目が離せなくなります。
そして相手が納得いく動き方をしていないと
相手に不満を感じてしまいます。
しかし相手にただ『やってよ』というだけでは
思った通りには動いてもらえません。
ではどうすれば相手に期待通りの行動を
とってもらうことができるでしょうか。
実は相手が期待する行動を
取らないのには理由があります。

行動しない3つの理由
- やるべき事の知識が不足している
やり方を知らないために行動を起こせない。
やる意義がわからないために行動を起こさない。
この場合は不足している知識や意義を与える
必要があります。 - 技術が足りない
やり方や意義はわかっているけれど、
技術が不足していて期待する行動を起こせない。
この場合は練習することが必要です。 - わかっていて、できるけど行動しない
何らかの理由で行動することを拒絶している。
この場合は行動しない理由を探る必要があります。
まずはなぜ行動が起きていないのかを
見極めることが必要なのです。
そして期待する行動を繰り返してもらうには
行動直後の反応が大事です。
相手が行動を起こして、
あなたがすぐにいい反応を返したら、
相手はもっとやってみようとなります。
人は行動と行動直後の状況の変化によって
行動が変わります。このことを専門用語で
行動随伴性といいます。
行動直後の随伴性によって、
行動の回数や強度が増えることを強化、
減ることを弱化といいます。
行動を強化する刺激や出来事を
好子といいます。
好子を使い、
よい行動を引き出すことができると
状況がますますよくなりそうですね。
参考図書
行動分析学マネジメント
人と組織を変える方法論
舞田竜宣 + 杉山尚子 著