よい結果を得るための方法
なぜか同じようなことが繰り返し起こることってありませんか?
私たちは繰り返し同じような失敗をすると
なんとかしようと本を読んだり、人に相談したり、
インターネットで参考になる情報を探したりしますよね。
そしていろいろなことを試します。
それでもうまくいかないことってありますよね。
いくら行動を変えても結果が変わらないのには理由があります。
それは私たちの周囲で起こる出来事は私たちのメンタルモデルに
よって引き起こされているからなんです。
メンタルモデルを変えれば出来事も変わる
私たちの周囲で起こる出来事はまったく関わりがないように
見えても一つ一つの行動をよくみると同じ行動(行動パターン)を
繰り返していることがあります。
その行動パターンはそれを繰り返させる構造(内面のプロセス)を
私たちが持っているから起こります。
さらにその構造は私たちのメンタルモデルによって作り出されます。
私たちのメンタルモデルは色々な経験によって作られます。
それは無意識に行われることがほとんどです。
このメンタルモデルの違いが人の個性として現れてきますが、
自分が望まないメンタルモデルを持っている場合があります。
そのメンタルモデルが自分の望まない出来事として現れるのです。
このメンタルモデルが変われば出来事が変わります。
メンタルモデル修正の3ステップ
- 自分のメンタルモデルを知る
- 新しいメンタルモデルを作る
- 経験した出来事を新しいメンタルモデルを持つと
どうなるだろうと想像する
1. 自分のメンタルモデルを知る
メンタルモデルを変えるために
まず自分がどのようなメンタルモデルを
持っているかを知る必要があります。
繰り返される出来事を時系列に振り返り、
出来事が起きた時、自分は何を感じ、
何を考えたかを紙に書き出します。
書き出したものをながめてみて
- なぜそう感じたのか
- なぜそう考えたのか
を紙に書き足します。
書き足された理由がメンタルモデルです。
たとえば
ある会合に参加する機会があった時のことを振り返ります。
会合では知り合いがおらず会話のきっかけがつかめず
誰とも話せなかったため居心地の悪さを感じた。
そして人に話しかけないまま時間が経ち、
ほとんど話しをせずに会が終わった。
その時、こういう会合では余計な話はしないものだよなと思った。
メンタルモデルとして
- 私は人とのコミュニケーションが苦手だ
- 人は余計な話を話しかけられることを迷惑に思う
というものが見つかったとします。
2. 新しいメンタルモデルを作る
自分のメンタルモデルがわかったら
望ましいメンタルモデルを作り紙に書きます。
作ったメンタルモデルを声に出して読み
自分にしっくりくるかを確認します。
少しでも違和感を感じたら
また新しいメンタルモデルを作ります。
最初のうちは違和感に気づかないかもしれませんが
何度かやっているうちにその感覚をつかむことが
できます。
上記1の例で新しいメンタルモデルを考えてみると
- 私は話しはじめだけが苦手
- 人は話しかけられることを待っている
と作ってみました。
3. 経験した出来事を新しいメンタルモデルを持つとどうなるだろうと想像する
最初は少し違和感を感じるかもしれませんが
新しく作ったメンタルモデルを持つと
振り返った出来事がどのようになるかを
想像します。
次に何回かその時のことを思い浮かべて、
新しいメンタルモデルだとどう感じ、
どういう考えが浮かぶかを想像します。
上記2の例で出来事を考えてみると
私は話しはじめが苦手なので
話し始めを準備していこう。
話し始めは簡単な自己紹介をして、
共通の話題にできるものを探すために
どこでこの会合を知ったのか聞いてみよう。
相手は話しかけられるのを待っているので
まずは自分から自己紹介してみよう。
きっと話がはずんでいい関係性ができるだろう。
急にメンタルモデルを変えることはできないため
同じような出来事は起こります。
しかし新しいメンタルモデルを持つとどうなるかを
想像し続けることで、少しづつ新しい行動が
増えてきます。
皆さんもぜひ試してみてください。