もちつもたれついい支援②
助け合う関係には
助けを求める人、
助ける人と2つの立場があります。
助けを求める場合、
人は助けてもらう人よりも
感情的、社会的に一段低い位置づけに
身を置くことになります。

すべきことがわからないから
教えてもらわないといけないとか、
自分ひとりではできないので
助けてもらわないといけないとか
自分にはできないので、
他人から助けてもらわないといけないという
形がそこにはあります。
そこには、
自分は助けてもらう人より下の立場であると
認める必要があります。
ところが人は
他人より下に自分を置きたくないと思ったり、
自分には能力がないと思いたくないものです。
すると必要な助けをうまく得られないことになります。
逆に助けを求められる場合には
無条件で地位と権力を手に入れることになります。
助けを求める人は、
本当に助けが得られるかわからないまま、
助けてもらえるだろうと思う人に
地位や権力を与えているのです。
そして助けを求められた人も、
自分に地位や権力があると考えるようになります。
助けを求める人と助ける人との間に
力関係が発生することで、
両者の間に不安感と緊張感が生まれます。
すると思わぬ影響が発生します。

助けを求める人(クライアント)が陥りやすい5つの罠
- 最初の不信感
助けを求める人が本当に助けてくれる人なのか
わからない不安感・不信感から、
本当に求めるものを明らかにしない場合がある。 - 安堵
助けてくれる人だと安心することで
依存しすぎてしまう場合がある。 - 支援の代わりに注目や安心感、妥当性の確認を求めること
助けを求めながら、
実は違うものを望んでいるかもしれないことに
敏感でなければならない。

- 憤慨したり防衛的になったりすること
助けてくれる人に対して、
不信感がある場合には
助言を見くびったり、
意味がないと指摘したりと
助けにならないと言って
自分と助けてくれるだろう人が
対等だと示そうとする。 - ステレオタイプ化、非現実的な期待、(対人)知覚の転移
人はこれまでの経験をもとに考える。
これまでの助けてもらった方法を
新しい助けに求めることがある。
このようなことがあることをふまえて
助けを求めるときには
助けを受ける必要があるのです。
参考図書
人を助けるとはどういうことか
エドガー・H・シャイン 著
