長年の親子問題を取り扱った事例です。
親子間での問題は根深く・長期に渡るケースが
多いものです。
この悩みを解消するには、
まずは自分にとって問題であるととらえ
問題を解決しようと思う必要があります。
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Aさんの母親はAさんが小さな頃から、
自分の不満・不安をAさんに話して
不満・不安な気持ちを発散する
ということをしていました。
Aさんが大きくなると、
不満な気持ちを吐き出して発散する
ということに追加して、
どうするべきか意見をもとめるように
なりました。
Aさんは長年に渡り、
母親の不満を聞き続けました。
聞いてあげなければならないと
思っていました。
そして母親の不満を聞いて、
Aさんも重苦しい気分を引きずる生活を
長年に渡り続けていました。
ある時、母親が不満を発散する回数が増え、
自分の生活にとって大きな悪影響があると
改めて思ったAさんは
この状況を改善したいと考えるように
なりました。
AさんはELAファシリテーターとともに
これまでの振り返りから解決法を探りました。
まずは母親の話を、
『聞いてあげなければならない。』という考え
⇒それは本当ですか。
⇒聞いてあげたいが、
繰り返し同じことは聞きたくない。
試した解決法
1.母親の不満を繰り返し聞くことで
自分も気分が悪くなっていると
Aさんの思いを素直に母親に伝える。
⇒母親からの話の回数が減った。
2.母親が取るべき行動をアドバイスする。
3.母親が気にかける事と
心配しても仕方がない事を
整理して伝える。
⇒感情の向け方を整理してあげたことが
大変有効だったようだとの事
今では繰り返し負の感情を受けることが
なくなったため、以前に比べて気持ちが
だいぶ楽になったそうです。
いかがでしょうか。
あなたが考えていること
それは本当にそうでしょうか。
人は多くの『~でなければならない』
という考えを持っています。
そこに息苦しさがあるときには
自分をしばる考えに目を向けてみて下さい。
そこに解決の糸口が隠れているかもしれません。