引き続き、6つの伸ばすことができるリーダーシップ能力
についてです。
6つの伸ばすことができるリーダーシップの能力
- 自己認識(自己への気づき)
- 自信
- 幅広く、ものごとの全体をとらえる視野
- 社会的システムの中で効果的に働く能力
- 創造的に考える能力
- 経験から学ぶ能力
今回は『経験から学ぶ能力』です。
リーダーは様々な問題の解決を
求められるものです。
仕事をよりよく、
仲間といい関係に、
状況を改善してなど
実に様々です。
この様々な問題を解決するには、
第一に問題に気づき、
次に問題解決をはかる行動を
取らなければいけません。
第一の問題に気づくためには、
経験の振り返りが必要です。
この振り返る経験は
自分がちょっと気になることだったり、
ミスや失敗したことだったり、
自分にとって危機的な状態だと思うことなどです。
または他者からのちょっとした言葉や
わかりやすいフィードバックなどもそうです。
問題に気づくために
まずは立ち止まって経験を振り返り、
自分が経験したことを
客観的に捉えるようにしましょう。
しかし自分の経験を客観的に捉えることは
あまり気持ちが良いものではないかもしれません。
私たちは自分は有能であると思いたい動物です。
そのため無意識に自分の至らない点を見ないようにします。
けれど普段は素通りしてしまいそうな
ちょっとした経験も自分を客観視してみれば
問題の元が見つかります。
そして問題が目にとまったら
何ができるかを考えます。
問題解決をはかるための行動は
すぐ行動できるものもあれば、
簡単にはいかないものもあるでしょう。
すぐ行動できるものは行動に移し、
簡単にいかないものには、
どういった対応が必要になるのかを考え
行動に移します。
もしかすると現在のスキルや視野では
不十分であったり
あるいは自分が持っているスキルや視野を
フル活用できていないことに気づくかもしれません。
身につける必要のあるスキルや視野がわかったら、
実際に身につけることに取り組みましょう。
しかし新しいスキルや視野は
そう簡単には自分のものにはなりません。
今まで慣れ親しんだスキルや視野が
新しい力の獲得の邪魔をするからです。
なので初めのうちは新しいスキルや視野に違和感を感じたり
あまり効果的でないと感じたりするかもしれません。
しかし一定期間の実践を重ね、
新しいスキルや視野が自分に馴染んでくると、
確実にそのスキルや視野を活用できるようになります。
このサイクルは人が各能力を自分のものにするために
何度も繰り返し行うものです。
リーダーシップ開発に時間がかかるのはこのためです。
このようにしてリーダーは経験から多くのものを
学んでいく必要があります。
研修や仕事、人間関係への対処やちょっとした出来事など
どんな経験もリーダーとしての能力開発の機会となるのです。
参考図書
リーダーシップ開発ハンドブック
C.D.マッコーレイ 他 著