日々の仕事や生活で人間関係のストレスを
感じることは多いですよね。
この前、私は「もういい加減にしてくれよ。」
と思った出来事がありました。
そのときはちょうど仕事が立て込んでいて
すごく忙しい時でした。
やらなければならない仕事が多く、
仲間と仕事の分担を決めて
各自で仕事を始めました。
そのとき私は企画の仕事をやっていて、
集中して企画を考えようとしていたのですが、
ひとりの仲間がこちらの都合に関係なく、
「ちょっといい。」と言って話しかけてきました。
そして延々と話をしつづけるのです。
相手は話したいことを思いつくままに話をするので
何が目的なのかを理解するのがとても大変でした。
そして私が少しでも疑問や違う意見を言うと
話がどんどん長くなっていくのです。
しだいに自分の企画の仕事が気になりだし、
話にあまり集中できなくなっていきました。
しまいに相手の話も適当に相づちを打つようになり、
あまり話を聞けない状態になったのです。
すると仲間が急に怒り出しました。
「何で話を真剣に聞いてくれないんだよ。」
「とても大事な話をしているんだから、
しっかり聞いてくれよ。」
その怒りに満ちた声にこちらもついイラッときて、
「話が長いんだよ。いつこの話終わるんだよ。」
と返してしまいました。
すると相手も
「ということは、やっぱり話を真剣に
聞いていないじゃないか。」
と責めるように言ってきました。
結局後味の悪いまま話を終え、
しばらくの間イライラした状態で
仕事がまったくはかどりませんでした。
ここまでエスカレートしないまでも
職場や家庭でちょっとしたすれ違いから
イライラしてしまうようなことってありますよね。
感情の元になっているものをはっきりさせよう
ありふれた日常で起こる出来事を
私たちはあまり細かく気にかけていません。
なので相手とのやりとりで浮かんでくる
自分の考えや感情を気に止めずに
相手と接してしまいます。
例えば先ほどの出来事であれば
自分が集中したいときに
身勝手に中断させられたことに対するいらだちや
何の目的かがわかりにくく
どう接していいかわからないことに対するいらだちや
相手に合わせて仕事を途中でやめたのに
逆ギレされたことに対する怒りなど、
相手とのやりとりの間、
絶え間なく考えと感情は沸き起こっています。
そして徐々にいらだちが怒りへと
変わっていきます。
こんなケースは丁寧に振り返らなければ
ただ仲間にイライラさせられた経験としか
思えません。
そしてまた同じことを繰り返してしまいます。
こうした考えや感情の浮き沈みは
経験を順を追って
丁寧に振り返らないと
何が原因だったのか気づけないものです。
今回の場合は自分が仕事に集中しようと
思っていたところを
身勝手に中断させられたことで、
イライラが始まったことに
気づきました。
もし話しかけられたときに
自分がその時にしたいことを伝え、
話を後にしてもらったり、
話を聞くことにかかる時間を聞いて
納得した上で、自分の仕事を
後回しにしたりすることができていれば、
二人の関係はここまで険悪に
ならなかったでしょう。
このように感情の元になっているものを
はっきりさせることは
心を落ち着かせてくれます。
しかし経験を一人で振り返ることは
出来ているようで実は結構難しいことです。
なぜなら自分を客観視する
トレーニングができていないと
自分にとって都合の良いことしか
気づけないからです。
人に話をするとスッキリする
こんなときは友達に
その時にあったことを
話してみましょう。
悩みごとやイライラしたことを
友人に聞いてもらって
スッキリした経験はありませんか。
悩んでいることやイライラした出来事を
話すことで何に悩んでいたのか、
何にイライラしていたのか
がはっきりすることでスッキリします。
しかも相手に自分の話を共感しながら
聞いてもらえればさらに気持ちが
スッキリします。
なぜなら私たちは共感されると
癒される身体を持っているからです。
一人では決して得られない癒しを
仲間と共に行ったらストレスもなくなり、
とても元気になれます。
男性は女性と比較して
自分のマイナス面の話をすることが
苦手な人が多いと思います。
しかしストレスを溜めずに
仕事を効率良くやるためには
話を聞きあう仲間と機会が持てると
とても仕事の成果が上がります。
最初は照れ臭いけれど
仲間に気になることを話してみることを
お勧めします。