言葉の意図を探る

今回は経験学習の実用例をご紹介します。

経験学習もさまざまな考え方・やり方があります。
扱うシーンや対象人数によっても変わってきますし
どこまで深く振り返るのかというレベル感もあります。

今回の実用例では
仕事現場での打ち合わせシーンから
登場人物は2名

仕事の打ち合わせをしているAさんとBさん
はじめに仕事方針の確認をして、
合意を確認した後に
実際の仕事の実施方法について
打ち合わせに入りました。

A「今回はこれを10個作成する必要があるよね。」
B 不満げに、、
 「それはやりたくないな。
  大変な作業になるから。
  いま既にあるものを取り入れて
  活用したらどうだろうか。
  それに10個作成する必要があるかな。
  10個と決めなくて、
  もう少しすくなくてもいいんじゃないか。」
A ムッとして、、
 「今あるものを使うだけじゃ、
  十分な効果がないよ。
  それに10個あった方がより効果が高いと思うよ。」

A.Shalaev via Foter.com  CC BY

このあと2人は不愉快な気分のまま
話しがまとまらなかったため、
それまでの打ち合わせ内容を2人で
振り返ってみました。

わかったこと
1. 今あるものを取り入れて、
  新たに作るということには
  2人は同意できる。

2. Bのはじめのセリフ
  「やりたくないな。」を、
  Aは「やりたくないな。」
  =作業すべてやりたくないと
   言われたと思い不愉快になった。
  Bは「やりたくないな。」
     「大変な作業になるから。」
     「いま既にあるものを取り入れて活用したらどうだろうか。」
  =Aのセリフを『ゼロからすべて作る』ととった。
  =作成することには合意だが
   なるべく手をかけずに行いたいと思った。

TooFarNorth via Foter.com  CC BY

よくよく聞いてみると
作業内容には2人は合意できるのですが、
AはBのセリフの「やりたくない」を
『すべての作業をやりたくない』と言っていると受取り、
そのあとのセリフが耳に入らなくなっていたことが
わかりました。

Aは感情が湧き上がることで、
その後、冷静に話が聞けなくなっています。
Bははじめに感情を込めた否定言葉から
発言したために、
その後の説明を聞いてもらえませんでした。

改善ポイント
発言は否定言葉からはじめない。

janetgalore via Foter.com  CC BY

いかがでしょうか。
感情にのって打ち合わせが
スムーズにいかないことって
結構ありますよね。

だいたいの場合は、
どちらかが折れて、
不愉快なまま仕事にとりかかることに
なるケースが多いのではないでしょうか。

すれ違うポイントは些細なことでしょうが
シコリを残すケースも多いので、
すれ違いポイントを明らかに
しておくことでその後の関係性が
悪くならないようにしましょう。

今回の振り返り方法は、
関係者間で、
・こんなセリフがあった。
・それはこういう意図である。
・ここで感情が入っていた。
と会話の内容の確認を行っています。

振り返りに慣れないうちは
紙に書き出して
振り返りを行うことを
おすすめしています。

感情が2人のやり取りを
難しくしているのがわかりますね。
職場でよくあるシーンではないでしょうか。
感情がおこったときこそ要注意です。

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