よりよい環境に変えるには

子供は身体的・心理的に
個人差をもって生まれてきます。
多くの研究で
気質には生まれつき違いがあることが
わかっています。

元気よく動く赤ちゃんがいたり、
受動的な赤ちゃんがいたり、
様々な気質の赤ちゃんがいます。
このような活動性や積極性の気質は
内発的動機づけに関係します。

子供は活発で積極的であるほど、
自律的で自信のある態度を伸ばす出発点として
有利です。

しかしこれははじまりにすぎず、
すぐに環境が影響を及ぼし、
基本的な欲求が満たされれば
健康な発達が促され、
満たされなければ発達が阻害されます。

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人は社会から影響を受け、
また社会に影響を与える可能性も
持っています。

活発で積極的な子供は、
面倒を見てくれる人から最善の養育を
引き出す可能性が高く、
逆に子供が受け身で統制されることを
求めていると面倒を見る人は
子供に統制的に接するようになります。

子供は発達するにしたがって、
まわりの環境に対して期待を抱きます。
生まれてから5年間、
非常に統制的な家庭で過ごして子は、
学校もまた非常に統制的であるという
予想をもって入学し、
またある程度は学校が統制的な場所で
あるように振る舞います。

人はそれぞれ異なった期待と感受性を持ち、
自律性が支援されていると感じる人もいれば、
統制されていると感じる人もいます。

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前者は選択が支援されている状況だと考え、
選択を行うためにその場で得た適切な情報を
用いるかもしれません。

後者は評価されると批判であるかのように
また頼まれるとそれが要求であるかのように
反応するかもしれません。

前者はより自律的に行動し、
後者は迎合的、反抗的に行動します。

過去の出来事から
異なった期待が作り上げられ、
その期待から経験が解釈されるため、
例え、ある2人が同じ環境で
同じように扱われたとしても、
自律的になる人もいれば、
より統制的になる人もいるという結果が
見られるかもしれません。

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人が作り上げる期待は
社会環境をどのように解釈するかに影響し、
その結果、解釈された環境を克服できるかどうかに
影響していきます。

もし周りの人々が自分の自律性を
支援してくれるという期待を
持つことができれば、
その人は、そういう期待を持っていない人よりも
うまくやっていくでしょう。

だれもがある程度自律性を持ち、
自律的な側面が自律性を支援する環境を求め、
また、他人からの自律性の支援を得ることに
つなげることができます。

まただれもがある程度統制されており、
そのような側面が統制されることを
求めたり作りだしたりもします。

自律性を求める程度が高い人は、
より高い自尊心をもち
自己実現の程度も高い。
そのような人はまた、
より統合されたパーソナリティを
持ちます。

さらに自律性志向の高い人は
精神的により健康で、
対人関係に満足していると
報告する傾向が強いです。
また社会環境をより自律性を
支援するものとして経験します。

人々のパーソナリティは社会環境に影響し、
それがまたパーソナリティに影響を
与えます。

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上司が部下に支援的になると
部下たちも上司に対して
より支援的になります。

統制的な環境だからと諦めるのではなく
自律的に環境へ働きかけることで
環境を変えていくことができるのです。

そのためにもまずは自分自身を知ること、
そして自律的な考え・行動を意識する必要が
あります。



参考図書
人を伸ばす力-内発と自律のすすめ
エドワード・L・デシ+リチャード・フラスト 著

人を伸ばす力

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