学びを阻害する自己防衛

あなたは自分を変化させることに
抵抗はありませんか?

個人や組織では
新しいものや変化に直面すると
受け入れることが簡単でないことがあります。
これはなぜでしょうか。

新しいものや変化に対しての不安や
これまでの慣れたものを手放す残念感や
新しいものを身につけなければならないことに
対する抵抗感などがわきおこり
自己防衛的な反応が起こるからです。

自己防衛的な反応とは、
そのもの自体から目を背けてしまったり、
受け入れた方がいいとわかったとしても、
私には無理だと受け入れ拒否したり
といった反応です。

この自己防衛的な反応は
年齢とともに常習的な防衛手段として
定着して習慣になったりします。

例えば、こんなことはないでしょうか。
上司から若手社員が
『事務所に朝来たら、
大きな声であいさつをしろ』
と注意されたとします。

Kai Hendry via Foter.com  CC BY

しかし言われた部下は、
『まただよ。この人は
本当にうるさいんだよな。
あいさつはしているじゃないか。
(ちょっと声が小さいかもしれないけど)
あの先輩なんか全然あいさつしてないし、
大きな声であいさつしているやつなんか
いないじゃないか。
(はずかしいからそんなことはしたくない。)』と
心の中では思うわけです。

言われた部下は、
自分が出来ていないことは置いておいて、
あいさつしていない先輩に目を向けています。
そして自分が照れてしまって、
しっかり大きな声であいさつしていないことからは
目を背けています。

自分がやりたくない理由を隠して、
そして事実としてできていない所には
目を向けないで他に目を向けているわけです。

そして口うるさい上司から、
何か注意をされるたびに
上司は他の人には違う対応を
とっているじゃないかと
俺にばっかり注意していると
上司に対して不満を膨らませていくのです。
このようなケースはないでしょうか。

上司からの注意に対して、
上司は俺ばかり注意しているという
捉え方のパターンがいつの間にかでき
繰り返しているわけです。
自分を変えたくないという欲求に目を向けずに
自分をごまかしているわけです。

自己防衛的な反応が起こると、
新しいものや変化を
なかなか受け入れられないために
自分を変えてくれるものを
逃してしまうことになります。

私たちは不安な状況、
威嚇的な状況など
困難を伴う状況では
他人に対して否定的な評価を与え
自己防衛の姿勢をとります。

この例の場合は口うるさい上司に
否定的になっています。

自分の正当性を主張するために
人を責めるというパターンがあります。

Marcel Oosterwijk via Foter.com  CC BY-SA

新しいことを手に入れるための努力とか
勉強をするよりも従来のものに従っていた方が
心が穏やかでいられるものです。

自分の自己防衛反応を見過ごし、
怠惰、否定から来る誤った考えに陥ることなく
前向きに新しいものに目を向けて行きたいですね。

そのためにはその時に何が起こっているのかを
客観的に見てみましょう。
あなたが成長するためのきっかけが
そこにあるかもしれません。



参考図書
メタ認知的アプローチによる学ぶ技術
A・オリヴェリオ 著

学ぶ技術

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