自分自身の行動をとることを大切にしよう
社会や学校での活動は
面白いことばかりではありません。
しかし社会での役割を果たす必要があります。
人が社会の規範や価値を身につけることを
内在化といいます。
内在化
心ないしパーソナリティの内部に,
種々の習慣や考え,他人や社会の規準,価値などを
取入れて自己のものとすること。
十分に内在化 (内面化) されたものは,
もはや他から受入れたものとして
感じられなくなる。
コトバンクより
内在化には2つのタイプがあります。
取り入れと統合です。
取り入れとはルールを噛み砕かずに
丸ごと飲み込むことです。
そのまま取り込むことです。
統合とはルールをよく噛んで
「消化」することであり、
ルールを自分のものとして取り込むことです。
これが最適な内在化です。
うまく統合できたならば、
その仕事に対して自律的になり、
ほんとうに自分で選択したという感覚を
持ちながら仕事ができ
誰かにそうさせられていると
感じることはありません。
そしておもしろくない活動に対して
責任を持てるようになります。
しかしこの統合がうまくいかず、
部分的にしか消化できない場合には
「~すべきだ」「~でなければならない」
という声が聞こえてきます。
するといったいどうなるでしょうか。
義務的な服従に縛られたり、
やる気はないのに離れられなかったり、
取り入れに反抗したいという
あからさまな反抗心が起こったりします。
どちらも辛いですね。
意欲の無さや反抗はよいことはなく、
かたくなな服従はそれを促した者を喜ばせても
服従する人には大きな犠牲を支払わされます。
自律への欲求、
自分自身を統制するのは自分でありたいという欲求は
価値や規範を自分へ統合するように働きます。
内在化が統合され、自分のものとなったとき
より確かな本物の行動や相互交渉が
行えるようになります。
自分自身であること、
自分自身の行動をとることを大切にしましょう。
参考図書
人を伸ばす力-内発と自律のすすめ
エドワード・L・デシ+リチャード・フラスト 著