自分の気持ちを把握しよう
最近よく聞かれるアサーションですが、
話し方のテクニックを覚えるんだよね。
でも、自分の言いたいことは言ってるし、
自分はできているから大丈夫って
思っていませんか。
アメリカの心理学者は
人間関係のもち方には、
大きく分けて3つのタイプがあると言っています。
- 自分よりも他者を優先し
自分のことを後回しにするタイプ - 自分のことだけを考えて他者を踏みにじるタイプ
- 1と2の黄金率ともいえるあり方で
自分のことをまず考えるが他者にも配慮するタイプ
1のタイプを非主張的
2のタイプを攻撃的
3のタイプをアサーティブ
と呼び、アサーションとは3のタイプをいいます。
アサーティブになれない理由
- 自分の気持ちが把握できていない。
- 結果や周囲を気にしずぎる。
- 基本的人権を使っていない。
- 考え方がアサーティブでない。
- アサーションのスキルを習得していない。
- からだが語るアサーション
今日は、1.自分の気持ちが把握できていない。
についてお伝えします。
1. 自分の気持ちが把握できていない。
自分の気持ちは自分が一番よくわかっていると
思いがちですが、実は自分で自分の気持ちを
押し隠していることがあります。
それは親子関係などで、相手(親など)に
受け入れてもらえない気持ちなどを
ないことにしていたりするからです。
例えば、男の子は泣くもんじゃない。とか、
女の子は大きな口を開けてわらうもんじゃない。
なんて言われて育てられていないでしょうか。
悲しい気持ちを押し隠してしまったり、
楽しい気持ちを自然に表現できなかったり、
自分の自然な感情を自然に表現できない、
もしくは感情は表現するべきではないなど、
感情の表現に抵抗感を持ってはいないでしょうか。
すると、たとえ自分の感情に気がついていたとしても
表現することに抵抗感があるため、
人にされて嫌なことをイヤと言えなかったり、
人からうれしい対応をしてもらえても、
十分な感謝の表現ができなかったりするため、
相手をがっかりさせてしまったりということになります。
結果として、いい人間関係を築くことができなくて、
つらい環境に身を置くことになるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは自分の気持ちに目を向けることから
初めてみましょう。
- 気になるシーンを振り返る。
- なぜ気になったかを考える。
- その時の自分の気持ちを考える。
2.あなたはなぜ気になったのでしょうか。
そこにあなたの大事な思いがあるはずです。
そこに気がつけたなら、気持ちも見えてくるのでは
ないでしょうか。
まずは目を向けてこなかった感情というものに
目を向けることからはじめてみませんか。
人間関係をよりよくする初めの1歩です。
アサーションについては次回も続きます。
参考図書
アサーション・トレーニングさわやかな〈自己表現〉のために
平木典子