経験学習の必要性を考える
経験学習について、いろんなご意見があるようです。
今回は経験学習について考えてみましょう。
「そんな過去のことを振り返って何の意味があるのか。」
「未来に向かわないといけないよね。」などの
ご意見を聞きます。
経験学習と聞くと、
過去の経験から学ぶだけであるとか
過去の自分の誤りを正すものと
思われている方もいるようです。
確かに過去のことばかりに目を向けて
そこに気を取られて先に進めなければ、
意味はないかもしれませんね。
ではこれから未来にむかう自分とは
そもそもどういった人間なのでしょうか。
過去の自分があって、
今の自分が出来上がっている。
そして今の自分が未来に向かっていく
わけですよね。
未来に向かって何か新しいものを
取り入れようとする自分は、
これまで使ってきた方法や考え方をベースに
新しいものを取り入れていきます。
まったく違う方法や考え方を
いきなり取り入れることはありません。
よりスムーズに効率よく前に進むためには、
これまでに得たものを効果的に
活かしていく必要があります。
そして新しいものがうまく取り入れられなかった場合は
なぜうまく取り入れられなかったのかを
振り返らなければ、先に進めないはずです。
自分を立ち止まらせているものは、
確かにこれまでの自分かもしれません。
しかし過去において意味のあったことが、
今の現状に合わなくなっただけです。
過去を見ないでは先には進めません。
仮にこれまでとはまったく違う方法や考え方を
取り入れたようにみえても、
まったく違うものを取り入れようという考えは
それまでの経験を踏まえて考え、選び、
取り入れているはずです。
経験学習は過去をふまえ未来に向かう学習
ではないでしょうか。
時の流れは過去・現在・未来と続いています。
これはけっして切り離すことはできないものです。
未来に向かって進む今の自分を応援してくれるのは
過去(これまで)の自分ではないでしょうか。