心に目を向ける②
生活の中で、
自分の本当の感情や思い・考えについて
目を向けないようにしたり、
表に出さないようにしたりしていないでしょうか。
社会で生活していく上では、
それは当たり前のことであり、
誰もが好き勝手に表現していては
成り立たない。
それが大人の対応だと考えるでしょう。
確かに表面上は、
お互いが気持よく過ごすために
必要な部分もあります。
ところが、
表に出さない負の感情や考えは
あなたにさまざまな影響をあたえます。
いつまでも自分の中に押し殺していては
いいことがなく、
あなたに影響し、
それは心身症といわれる心身の不調や
行動に現れてきます。
また意識的に感情や思い・考えを
表現しないようにする場合とは別に、
『失感情症』という状態があります。
これは病気ではなく、
性格傾向になります。
感情を言語化しないという傾向で、
「実感」を語らず、
感情や情緒に触れるような
テレビ、ドラマなどを見ようとせずに
ニュース番組などの客観的な
情報番組を好む傾向にあります。
この『失感情症』は
生活習慣の結果として起こるという話もあれば、
遺伝的なものだという話もありますが
はっきりとはわかっていません。
ただ心身症の患者は
感情を表現しにくいということがあるようです。
普段のあなたは、
どのような生活を送っているでしょうか。
言いたいことを我慢して、
胃がキリキリしていないでしょうか。
少しでも自分の考えを
表現する機会を探してみませんか。
また、感情あふれるものに
触れない生活をしていないでしょうか。
普段の生活を振り返り、
自分の心の中にあるものを
うまく表に出す方法を考えてみましょう。
また感情に触れる機会を作ってみませんか。
感情を吐き出した時、
あなたは壮快感を得ることができて、
それは健康への道となります。
参考図書
心のメッセージを聴く
実感が語る心理学
池見 陽 著