学びに必要なアンラーニング
スキルやノウハウを学ぶとき、
みなさんは何かに気をつけていることはありますか?
まったく新しいことを吸収するだけなら
それほど気にとめることはないと思いますが、
すでに身につけているものをよりよくするために
学ぶときはアンラーニングを意識することが大事です。
アンラーニングとは
一度学習したことを意識的に忘れて学びなおすこと
(コトバンクから一部引用)
でもこのアンラーニングが難しい。
たとえば
人間関係のコミュニケーション方法を学ぶとします。
人間関係のコミュニケーションは
意識・無意識にかかわらずこれまで生きてきたなかで
すでに学習して身につけた型をもっています。
ということは既に学習したものを意識的に忘れて
学びなおす必要があるということになります。
しかし私たちは一度身につけたものを手放して
学びなおすとき、とても苦痛を感じます。
それは人には恒常性機能があるため現状を維持しようと
体が抵抗するからです。
また脳は瞬時に学びなおさなくてもよい理由を
たくさん作りだし現状を変えなくてもよいと
思うように仕向けてきます。
アドラー心理学でいう「自己欺瞞」をするわけです。
このように何かを学ぶときにはアンラーニングが
必要になることが多いですが、
このことを理解したうえで学びが定着するまで
学びを身につける訓練を続ける必要があります。
アンラーニングの3つのポイント
- 自分の反応を意識する
- 自分の前提を疑う
- 自分を否定しない
1. 自分の反応を意識する
アンラーニングをするときは必ず体からの反応があります。
否定的な考えが浮かんだり、窮屈に感じたりなど
いろいろな反応が起こります。
反応が起こることは止めることはできないので
その反応があることを認識するだけにとどめ、
あまり意識を向けないようにします。
意識を向けてしまうとそのことにとらわれてしまいます。
2. 自分の前提を疑う
自分を変えたくないと考える脳は変えなくてもいい理由を
次々と考えます。
そこで浮かんだ理由をなぜそう思うのかと自問してみましょう。
すると結構根拠の乏しい理由であることに気づきます。
自分が前提にしている理由を探ることは
アンラーニングをする上では効果的です。
3. 自分を否定しない
それでもやり続けることは難しい場合があります。
そのときはできていない自分を責めることはせず、
今は休んでいるだけと自分に言い聞かせましょう。
今は休んでいるだけなので必ず再開できます。
自分を責める必要はないのです。
ただ
「いつならできそう?」
と自分に問うことは忘れないでください。
問うことを忘れてしまうと本当に忘れてしまいます。
もしできていない場合は時々自分に問うことが大切です。
ぜひ試してみてください。