人間関係をより良くする方法⑧
前回、自分との関係を
いい関係にするためのお話の中で、
自分への敬意と思いやりを持って
自分の望む目的のために
前向きな行動をしましょうと
お伝えしました。
ところが私達は
やりたくない仕事にしばられて
前向きな行動ができないときがあります。
そんなときにあなたはこうつぶやいていませんか。
『私は○○をしなければいけないんだ。』
恐れや罪悪感、
恥の意識、
義務や責務のために行うことは
なかなか楽しく行動できないのでは
ないでしょうか。
『○○をしなければいけない』から抜け出すために
1.やらなければいけないリストをつくる
今あなたが『やらなければいけない。』と
自分に言い聞かせて、
しょうがなくやっていることを
書き出してみてください。
とても多くて、
書ききらないかもしれませんね。
あなたがつまらないと思いながら
過ごしている時間がいかに多いかを
実感することでしょう。
2.『自分でやる』と選択する
リストにあげた項目に、
『自分で選択して、○○する。』
と付け加える。
付け加えてみて、
どうでしょうか。
しっくり考えられないものが
あるのではないですか。
もしかしたら、全部しっくりこないかも
しれませんね。
3.行動の意図を探る
リストにあげた項目に、
『自分で選択して、○○する。
それは自分が△△を望んでいるからだ。』
という文章を作ってみる。
文章を完成させてみると
自分が大事にしているものが
見えてきます。
例えば、
疲れて家に帰ってきて、
上着やかばん、買ってきたものや
郵便物などをそのあたりに放り出して、
ソファでくつろいでいます。
頭の片隅では、
『荷物を片付けないといけないな。』
でも、体が疲れきってしまって動けない。
なんてことはありませんか。
ここでは、
部屋をきれいにしておきたいという思いと
体を休めたいという思いが見えます。
こんなちょっとしたシーンにも
『○○をしなければいけない』は
ひそんでいます。
さまざまな行動の原動力があります。
- お金
- 認められたい
- バツを受けたくない
- 恥をかきたくない
- 罪悪感を感じたくない
- 義務感 など
私達はなぜそれをするのかを
明らかにすることで
つらい仕事でも、前向きに
取り組むことができます。
『○○をしなければいけない』から
『○○することを選ぶ』に置き換えて
前向きに楽しく過ごしましょう。
参考図書
NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法
マーシャル・B・ローゼンバーグ 著