人間関係をより良くする方法④
親しい人との関係
恋人、夫婦関係など
ときに親しいからこそ難しいこともあります。
夫婦間で奥さんが、
『旦那は私のことをわかってくれない。』
と嘆いている話を聞きます。
旦那さんも、
『妻の相手は大変だ。』
なんて愚痴をこぼしている話も聞きます。
ある日旦那さんが仕事を終え、
帰宅するやいなや、
奥さんから、
『ちょっと聞いてくれるかな。
今日こんないやなことがあったの。
・・・・・・・・』
疲れて帰って来て、
延々続く奥さんの話に辟易しながらも、
奥さんの話にじっと耳を傾け、
『それは、その人が悪いな。
でもお前もここがまずいよな。
お前は○○すべきだよ。』
疲れて帰ってきても、
奥さんの話を聞いてあげて、
アドバイスしてあげる俺って、
なんて偉いんだろう。
と旦那さんは心の中で
自分のことを褒めていたら、
なぜだか目の前に奥さんの恐い顔が見えて、
『あなたはわかってくれない。』と
怒りだしてしまい、
けんかになってしまったというシーンに
覚えがないでしょうか。
旦那さんからしたら、
奥さんの話を疲れていたのにも関わらずに
聞いてあげて、
アドバイスまでしてあげたのに
何が不満なんだと納得がいきません。
でも奥さんが旦那さんに求めていたことは、
アドバイスを求めていたのではなくて、
『今日こんないやなことがあったよ。』という事に
ただ共感してもらいたかっただけなのです。
お前のここが悪かったなんてことは、
奥さんからしたら、わかっていることで
ただ話を聞いてもらいたかっただけなのに、
『問題が解決したから、
早くご飯を食べよう』なんて、
まったく私の話を聞いてくれないと
旦那さんに不満が残ります。
共感を求められているところで、
やってしまっていることにはこんなことがあります。
- アドバイスする。
- うわてに出る。
- 教え諭す。
- 慰める。
- 自分語り。
- 話を切ってしまう。
- 同情する。
- 尋問する。
- 説明する。
- 間違いを正す。
相手の言葉から、相手が、
観察していること、
感じていること、
必要としていること、
要求しているのかを聞くことを
『共感をもって受取る』と言います。
距離が近いからこそ、
お互いに理解してもらいたいと
共感してもらいたいと
思うのではないでしょうか。
次回は共感するために
知っておきたいことについてです。
参考図書
NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法
マーシャル・B・ローゼンバーグ 著