ミスコミュニケーションしないために
前回に引き続き、いい人間関係を
持てない理由ついてお伝えします。
私たちがアサーティブになれないのは
以下の理由でした。
- 自分の気持ちが把握できていない。
- 結果や周囲を気にしずぎる。
- 基本的人権を使っていない。
- 考え方がアサーティブでない。
- アサーションのスキルを習得していない。
- からだが語るものが言葉と違う。
今回は、6についてです。
私達はだれでもアサーティブではない
考えをもっています。
ところが自分がアサーティブではない
考えをもっていることに無意識であるため、
言葉と体の反応に違いが出てしまいます。
この違いは相手に伝わっているのです。
6. からだが語るものが言葉と違う
私たちは自分の考えに対する
からだの反応が非常に良い生き物です。
そして相手のからだの反応を
察知する能力も非常に高いのです。
しかしこのからだの反応は
言葉ではないので明確には
なっていません。
例えば、こんなことはありませんか。
友達から仕事の悩みを相談されて話を聞いてみると
「なんだ大して仕事のことで悩んでないじゃないか。」
と感じたことはありませんか。
また友達が仕事で失敗した時に
落ち込んでいるのではないかと思って声をかけたら
「大したことないよ。」と言っているけど
「相当落ち込んでるなぁ」と感じたことはありませんか。
こうしたことは様々ありますよね。
このように私たちは言葉ではなく
からだが語るものを優先してとらえています。
けれど自分のからだが何を語っているかを
わかりますか。
これ、絶対にわかりません。
なぜなら自分のからだを見ながら
人とは話せないからです。
ではどのように自分のからだが
語るものを知るのかというと
それは自分の考えていることを
知ることです。
先ほども言いましたが、
私たちのからだは自分の考えに対して
非常に反応が良いものです。
しかし自分のからだの反応を
自分でとらえることは簡単では
ありません。
まずは自分の考えに目を向けるように
しましょう。
自分が物事に対して、
どう考えているのか、
どう思っているのかを
考えてみましょう。
自分の考え気持ちに無関心であれば、
自分のからだの反応にも目をむけず
自分の考えにそった行動もとれなくなります。
まずは自分の考え・思いを
意識することから始めましょう。
アサーティブに人と接するには
自分の考え、自分を知ることが大切です。
参考図書
アサーション・トレーニングさわやかな〈自己表現〉のために
平木典子