ネガティブ思考が脳と体に影響を与える
私達が考えることで脳や体の働き方が
変わってくるのをご存じだろうか。
怒り・悲しみ・後ろ向きな考え
といったネガティブ思考は
人を嫌な気分にさせる化学物質を出す。
すると、手が冷たくなり、汗をかき、
心臓の鼓動が速くなり、呼吸が早く浅くなり、
筋肉が緊張するのだという。
ネガティブ思考は脳や体を効率的に
働かせてくれない。
反対に、幸せ・希望・前向きな考え
といったポジティブ思考は
気分をよくする化学物質を出す。
すると、手が温かく感じられ、汗をかかず、
心臓の鼓動が遅くなり、呼吸がゆっくり深くなり、
筋肉がリラックスするのだという。
ポジティブ思考は脳と体の働きを
より良くする。
ネガティブ思考を追い払い、
ポジティブ思考を味方につける必要が
あることが理解できたでしょう。
ではネガティブ思考を具体的にみてみよう。
自分が似たような考えをしていないか
チェックしてください。
ネガティブ思考9種
1.全部かゼロか
物事を「完全に良い」か「完全に悪い」か
の極端に考える。
例えば、英会話の勉強を1ケ月間続けられれば、
意思が強い人間だと考え、
1日でも勉強出来ない日があると、
とたんに私には続けられないとやめてしまう。
2.いつでも
いつでも、絶対に、毎回、みんながなど
極端に考える。
例えば、絶対に○○できない。とか
いつでも△△だわ。といった考えをする。
3.ネガティブ
肯定的な面があっても、
否定的な見方しかしない。
例えば、勉強して90点しかとれなかった。
100点とれないとダメだ。といった考えをする。
4.感覚的な
自分の感じたことを正しいと思いこみ
絶対に疑いを持たない。
例えば、「私はあの人に嫌われているように
感じる。絶対嫌っているにちがいないわ」
といった考えをする。
5.罪悪感の
「~すべき」「~しなければならない」
「~する義務がある」「~せざるを得ない」
といった言葉をよく使い、
行動をコントロールするのに過剰な罪悪感を
用いる。
だれでも、~すべきといった考えを持つものです。
過剰になってしまうとその考えに追い立てられ
くるしくなってしまう。
6.レッテル
自分や他の人を
「こういう人間だ」と決めつけたり、
否定的な言葉で表現したりする。
「自分はこうだ」と決めつけると、
自分の振る舞いや行動をコントロールする
力が奪われてしまう。
7.占い
必ず「最悪なことが起こる」と予見する。
例えば、「私は試験に失敗するだろう。」
といった考えをする。
8.読心術の
だれかの考えていることがわかると
思えているとき
例えば、「上司はいつも私を見ている。
私が失敗すると思っているにちがいない。」
といった考えをする。
9.責任転嫁の
自分の問題を人のせいにし、
自分自身の成功や失敗の責任を取ろうと
しない。
例えば、受験に失敗したのは、
十分集中して勉強できる環境が
なかったからだといった考えをする。
何かが起こったときに
自分が普段どのような考えをしているかを
振り返ってみてください。
ネガティブ思考で考えているなと気づいた人は、
ネガティブ思考で考える傾向があると
いうことです。
この考え方の傾向は意識することで
変えることができます。
ネガティブ思考の対処法については
次回にお伝えします。
参考図書
「健康」は、脳が99%決める。
ダニエル・G・エイメン 著