ストレスに向き合う⑦
ストレスに感じるものには、
いろんなものがありますが、
人間関係に関するストレスは
大きな悩みごとではないでしょうか。
ストレスに向き合う②でふれた内容も
人との関わりに関するストレスでした。
ふと気がつくと、
あの人とはいつもけんかになるなとか
この人といるといつも不愉快になるなとか
そんなことはないでしょうか。
いつのまにか不愉快になるパターンが
そこにあるかもしれません。
これを心理的ゲームといいます。
心理的ゲームは3つの役割から成り立ちます。
心理的ゲームの3つの役割
- 犠牲者
私は不当な扱いを受けている。
でも、私にはそれを変えることはできない。 - 救援者
私はただあなたを助け、
問題を整理してあげようとしているだけ。 - 迫害者
私のやり方をすれば、すべてうまくいく。
1.犠牲者の役割になると、
人との関わりで、
私はこんなにがんばっているのに、
なんであの人は理解してくれないんだろう。
私はなんてかわいそうなんでしょう。
とかわいそうな私にひたって、
わかってくれないあの人が悪いと
相手を責めます。
2.救援者の役割になると、
人の助けをしたいと思い、
必要以上に手を出してしまい、
かえって責められたり、
相手の自立する機会を奪って
しまうこともあります。
3.迫害者
こうなったのはあなたのせいと
相手を責めます。
結果的に相手がいかにダメかを
証明しようとします。
いかがですか。
いつも不愉快になるあの人との
会話の様子を頭でたどってみてください。
自分がいつも演じてしまう役割が
見えましたか。
ではなぜ心理ゲームをしてしまうのか。
心理ゲームをしてしまう3つの理由
- 自分の信じていることを正しいと証明するため
- 愛を確かめるため、認められるため
- 人と関わるため
気持ちがムシャクシャしていたり、
自分を認めてあげたかったりと、
そこには心理ゲームをしてしまう
自分の考え・気持ちがあるはずです。
心理ゲームをしてしまう考え・気持ちを
あきらかにしましょう。
心理ゲームから抜け出す9つの方法
- どのような心理ゲームをしているか気づく。
- どんな役割を演じてしまうのか気づく。
- ゲームを止めるための質問を自分にかける。
- 仕掛けられたゲームにのらない。
- 自分と相手を日常的に肯定的承認をする。
- 相手も自分も認める立ち位置に立ってみる。
参考ストレスに向き合う② - 心理ゲームによる不愉快な感情を取り込まない。
- 心理ゲームではなく、楽しい活動・うれしい人
との時間を築く時間を多くもつ。 - 心理ゲームを仕掛けられそうな場所から距離を取る。
自分が陥る心理ゲームは
なかなか気づきにくいものです。
心理ゲームに気づくためには、
不愉快になった出来事を
振り返ってみることです。
振り返る言葉がけ
「なにが起こりましたか。」
「その時なにを考えましたか。」
「どうしてそのように考えるのですか。」
心理ゲームと役割が見えてきます。
ゲームを止める質問
「自分が本当に望んでいるものは何だろうか。」
「どうすればいい関係になるだろうか。」
「もっと有意義な時間にするには
どうすればいいだろうか。」
いかがでしたか。
心理ゲームは繰り返し不愉快な気分にさせます。
どんな心理ゲームをしているのかを
ぜひとも探ってみてください。
次回もストレスについて考えていきます。
参考図書
ストレス体質を卒業し「生きづらさ」を手放す法
加藤 史子 著