ストレスとの付き合い方⑩
前回に引き続き、ストレスのタイプ別対応策を
ご紹介します。
ストレスとの付き合い方⑤
5.ヘトヘト型(消耗型)
完璧志向で
仕事を断ったり、手を抜くことに
抵抗を感じます。
ミスをしないように、
やれることはすべてやろうとする
責任感の強さから
ストレスをためるタイプです。
2つのセルフトーク
緊張感をほぐすセルフトーク
- 肩の力を抜いてみよう
- スイッチ・オフ
- 休むのも仕事のうち
『引き受けないことも大切』を言い聞かせるセルフトーク
- 出来ないことを引き受けるのは無責任
- 新しいことは、いまの仕事を完遂してから
- 断るのも仕事のうち
問題解決のために
このタイプは
仕事の多さ、多忙さが最大の
ストレスの原因です。
また仕事を断ることができない傾向があり、
そして『なんとかなる』と甘く考えるために
ストレスを大きくしがちです。
適正な仕事量を保つためには
自分にはどの程度の仕事量が適当かを
知っておくことが必要です。
適正な仕事量を維持する方法
- 自分がある仕事を片付けるために、
どれだけの時間がかかるか、
目安時間を設定する。 - 心身の健康維持のために
「限界仕事量」を設定する。 - 上記から、どの程度の仕事を受けられるかを
判断する。
多くの仕事をこなせることに
うれしく思いがちですが、
気づけば、無理をしていることに
なりかねないので仕事量に
気をつけましょう。
6.イジイジ型(内攻型)
「どうせ失敗する」
「どうせ自分なんか」といった
「どうせ思考」のタイプです。
否定的な結果を
初めから決まったものとして結論づけて
ストレスをためるタイプです。
また「過度な一般化」の傾向があり
1回の失敗から自分はだめな人間だというように、
少数の事実を一般法則と考える思考傾向が
あります。
2つのセルフトーク
自己の可能性を肯定的に見るセルフトーク
- もしかして私って天才?
- 何もできないぶん、成長の可能性は人より大きい
- これも才能、あれも才能
「少数の出来事≠一般法則」を言い聞かせるセルフトーク
- 失敗しても私の価値は変わらない
- 今回は今回、次回は次回
- 100回やってみて、それでもダメならイジイジしよう
問題解決のために
問題は自分の中にあります。
自分の可能性を肯定的にみることが
コーピングのポイントになります。
自分の可能性発見のために
- 他人に聞いてみる
自分の価値は他人の方がわかっている場合が
多いです。周囲の人に聞いてみましょう。 - ダメモトでなんでも挑戦してみる
いろいろなことに挑戦して
自分の可能性を探してみましょう。
1回やってダメでも落ち込まないことが
大切です。
- 経験を振り返ってみる
あなたはさまざまな経験をしています。
どんなときに役立つかを考えてみましょう。
すぐ取り入れられるコーピングが
みつかったのではないでしょうか。
すぐやってみましょう。
参考図書
ストレスに負けない技術
田中ウルヴェ京・奈良雅弘 著