ストレスとの付き合い方③
『認知のゆがみがストレスを生む』と
いわれています。
『認知のゆがみ』とは
思考が非合理的・非論理的になっている状態を
いいます。
あなたはこんなこと考えていませんか。
認知のゆがみ
- 過度な一般化
わずかな事実を取り上げて、
それが一般的法則であるかのように勝手に結論づける。
⇒ 彼は仕事で失敗した。どうせまた失敗するだろう。
- 二分割思考・白黒思考
物事が曖昧な状態であることを嫌い、
常に明確に白黒をつけないと気がすまない。
⇒ 私の言うことを聞かないやつは敵だ。
- 自己関連づけ
何か悪いことが起こると、実際にはなんの関係もないのに
自分がいけないのだと自分を責める。
⇒ 彼が体調をくずしたのは私のせいだ。
- 過大評価・課小評価
たいしたことでもないのに大げさに考えたり、
逆に必要以上に低く評価したりする。
⇒ 私は仕事で失敗した。私は仕事が出来ない人間だ。
- べき思考
自分や他人の言動に「こうあらねばならない」
「こうすべきだ」と決めつけてしまう。
⇒ 男は強くあるべきだ。
- どうせ思考
実際に何かやってみる以前の段階で
根拠もなく人や物事の可能性を限定してしまう。
⇒ どうせうまくできるわけがない。
- 破局視
実際にはちょっとした失敗であっても、
取り返しのつかない、最悪の失敗をしたと
感じる。
⇒ 仕事で失敗した。取り返しがつかない。
- 読心
相手が何か言ったわけでもしたわけでもないのに、
相手の気持ちを勝手に推測する。
⇒ 上司は私のことを使えないやつだと思っている。
どうですか。
自分はこんな考えをしがちだなと思うものは
ありませんでしたか。
自分の傾向を知ることは、
ストレス対処の第一歩です。
もんもんと考えている自分が
どんな考え方をしているか
ぜひ振り返ってみてください。
参考図書
ストレスに負けない技術
田中ウルヴェ京・奈良雅弘 著