ストレスとの付き合い方②
ストレスとは刺激によって心身にひずみが
生じた状態でしたが、
この刺激のことをストレッサーといいます。
ストレッサーには
物理的刺激と心理的刺激があります。
物理的刺激は温度、湿度、痛みなどの
物理的実態のある刺激です。
心理的刺激は他人などから悪口を言われるなど
心に影響を受ける出来事をいいます。
これは受けとり方で
意味が大きく変わる刺激です。
物理的ストレッサーは
環境の問題であることが多く、
個人のスキルで対処できない場合が多いです。
心理的ストレッサーは
ライフイベントとデイリーハッスルがあります。
ライフイベントは人生の重要な出来事、
身近な人の死、引越、就職、転職、結婚、離婚などです。
デイリーハッスルは日常の些細な出来事
人間関係のトラブルや仕事上のトラブル、
家庭生活のイライラなどです。
ライフイベントは明らかな出来事があるため
ストレスを意識しやすいですが、
デイリーハッスルは日常の些細なことなので
自分が気づかぬうちに大きな影響を受けているため
注意が必要です。
これらのストレスは人によって、
受取り方が違います。
例えば、仕事で失敗をした人が
その失敗を、
『まだまだ挽回できる。
たいしたことじゃない。』
と捉えれば、ストレス度はあまり高くありません。
ところがその失敗を
『どうしよう。失敗した。
上司にしかられる。困ったな。』
と捉えれば、ストレス度が高くなるでしょう。
受取る人の出来事の評価によって、
ストレス度が違ってくるのです。
自分はストレス度が高いと思う場合には
自分が出来事の評価を
どのようにしているかを
見直してみましょう。
ストレスをただ受けるだけではなく、
うまくコントロールしたいですね。
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参考図書
ストレスに負けない技術
田中ウルヴェ京・奈良雅弘 著