もちつもたれついい支援⑦
助け合いの関係で最も重要な事は
問題の中身でもなく、
助ける専門技術でもありません。
ではなにが必要なのかというと
お互いを理解することと
コニュミケーションの方法です。
そのために助ける側の人は
問いかけ方に気を配る必要があります。
4つの問いかけ
-
純粋な問いかけ
助けを求めている人に、
すべてを打ち明けてもらえるように励ます。
・「続けて下さい。」
・「どういうふうに手伝ったらいいですか?」
・「どうされましたか?」
・「これが最近起きたのはいつですか?」
・「あなたが話してくれたことに関連して、
他にも何か思い浮かびますか?」 -
診断的な問いかけ
感情や原因分析、新たな行動を引き出す。
感情・反応
・「それについてどのように感じましたか?」
・「あなたは何か反応しましたか?」
原因と動機
・「この問題を抱えているのはなぜだと思いますか?」
・「なぜ、そんなことをしたのですか?」
・「なぜあなたはそんな反応をしたのだと思いますか?」
行動・計画
・「あなたは何をしましたか」
・「次は何をするつもりですか」
体系的な質問
・「関係する人はどう反応するかな」 -
対決的な問いかけ
助ける人が自分の考えを伝える。
ただし充分な信頼を得てから行う。
・「その件について、相手に立ち向かいましたか?」
・「次のようなことはできませんか?」
新しい考えや意見などを取り入れるための問いかけです。 -
プロセス指向型の問いかけ
その場で起きている助け合う関係性を見ることで
わかるものがあるということに目をむけさせる。
・「今の私達の間にどんなことが起きていると思いますか?」
・「これまでの会話の流れをどう思いますか?」
・「私の質問はあなたの助けになっていますか?」
助けを求める人からの信頼を得て、
喜んで影響を受けたいと思ってもらうためには
純粋な問いかけから始めましょう。
そしてある程度の信頼を得たことを言葉や行動で
わかるようになってから、
診断的な質問や対決的な質問に移っていきましょう。
参考図書
人を助けるとはどういうことか
エドガー・H・シャイン 著