もちつもたれついい支援⑥
助けを求められて応えるには
方法が3種類あるといいます。
- 情報やサービスを提供する専門家
- 診断して、処方箋を出す医師
- 公平な関係を築き、どんな支援が必要か
明らかにするプロセス・コンサルタント
- 情報やサービスを提供する専門家
専門家の役割が本当に助けになるには
次の条件が満たされているかどうかによります。
①助けを求めている人が問題を正しく診断しているか
②助けを求めている人が助けてくれる人に
問題について正しく話しているか
③助けてくれる人が助ける能力があると
助けを求めている人が的確に評価しているか
④助けてくれる人の情報収集や
助けてくれる人が勧める改善を実行する結果を
助けを求める人が考慮するかどうか
⑤客観的に情報を研究して、
助けを求める人が利用できるかどうか
- 診断して、処方箋を出す医師
医師としての役割が本当に助けになるには
次の条件が満たされているかどうかによります。
①助けを求める人が正確な情報を明かす気が
あるかどうか
②助けを求める人が診断や処方を受け入れ、
信じるかどうか
③診断のプロセスによる結果が正確に理解されて
受け入れられるかどうか
④勧められた変化を助けを求めた人が
実行に移せるかどうか
⑤助けを求めた人が依存心を強めることで
解決策の助けになるかどうか - 公平な関係を築き、どんな支援が必要か
明らかにするプロセス・コンサルタント
プロセス・コンサルタントの役割を適用するには
次の前提次第である。
①助けを求める人は何がうまくいっていないのか、
どんな助けが必要か知らない場合が多い。
②助けを求める人はどんな助けが得られるか
わかっていない場合が多い。
③助けを求める人は問題を改善したいと思っているが
どのように改善するかを見極めるには支援が必要だ。
④何が最終的に効果をあげるかがわかるのは
助けを求める人だ。
⑤助けを求める人が問題を見抜き、対応策を考えないと
解決策を実行する可能性が低く、
問題の再発時に修復する方法が身につかない。
⑥支援の最終的な形は診断スキルを助けを求める人が
身につけることだ。そうすることで自力で改善することが
できるようになる。
支援を求められた場合には
プロセルコンサルタントの役割から始め、
状況の無知をなくし、
立場の格差がなくし、
問題に対して、どんな役割が必要なのかを
見極めることが必要です。
参考図書
人を助けるとはどういうことか
エドガー・H・シャイン 著