もちつもたれついい支援④
助け合いの形の中で
助ける人、
助けを求める人が
知らないでいることがあります。
この知らないことが
いい助け合いにならない原因になります。
では一体何をわかっていないのでしょう。
助ける人が知らない5つのこと
- 助けを求める人は情報、助言、質問を
理解できるか
普段よく使っている言葉があります。
生活が違うと普段あたりまえに使っている言葉も
違うものです。
助ける人と助けを求める人の普段使っている言葉も
当然違う言葉があるでしょう。
普段使いなれない、聞き慣れない言葉が
助け合いの場で使われていると
相手は話している内容を理解していないかもしれません。 - 助けを求める人は助ける人のアドバイスに
従う知識や能力を持っているか
助ける人からすれば、
そんな難しいことではないと思ってアドバイスしても
もしかしたら助けを求めている人にとっては
とても難しいことかもしれません。
- 助けを求める人の本当のモチベーションは何か
助けを求められた事がその人の求めていることではなく、
実は本当に求めていることが裏に隠れているかもしれません。 - 助けを求める人の状況はどういったものか
助ける人は助けを求める人が置かれている状況環境を
完全には理解していません。
そのため助けを求める人にいいアドバイスをしたと思っても
その人の環境では
実行できないアドバイスであるかもしれないのです。
また性格的に実行が難しい行動かもしれません。 - 助けを求める人は期待や固定観念、恐怖心といったものを
どのように持っているか
助けを求める人は助ける人に対して、
なにかしらの思いこみを持っています。自分とはまったく違う人と思っていたり、
自分の事を十分理解してもらうことは難しい人など
さまざまな思いこみをしています。この思いこみが助け合いの関係を
難しいものにしている場合があります。
いい助け合いの関係を築くことは
簡単なことではありません。
十分な助けになるためには
助けを求める人についての重要な情報を
得るために気を配る必要があるのです。
参考図書
人を助けるとはどういうことか
エドガー・H・シャイン 著