もちつもたれついい支援①
さまざまな場面で私達は人から助けられたり、
人を助けたりしていますよね。
ところが期待した助けを得られなかったり、
思ったようにうまく人の助けになれなかったり、
自分が期待したことと違う結果になることは
ないでしょうか。
このことは人を支援する職業での話だけではありません。
身近な日常生活のあちこちにあります。
例えば親が子供の世話をやいたり、
見ず知らずの人に道を聞かれたりなど、
職場だけでなく
日常でだれもが体験することです。
こうしたちょっとしたことも
人間関係にある支援の
ひとつの形ですよね。
人間関係をより良くするには
このような支援関係をいいものにするために
守るべきいくつかのルールがあります。
このルールは私たちが小さな頃から自然と学ぶ、
人間関係をより良くするものも含みます。
例えば、
他人に何かしてもらった時は
必ず『ありがとう』とお礼を言うとか、
目上の人の言うことには耳を傾け、
言われたことに従うとかなどです。
こうしたルールは時代や生まれた土地の
文化によって異なるものもありますが、
いい関係性で支援を与えあうために
必要なものがいくつかあります。
このルールを身につけることは
人と継続して支援を与え合い続けるには
欠かせないものです。
支援を与え合い続けるには
支援を受けたら、
必ずすぐにお礼や対価を支払うことを忘れない、
また状況に合わせた役割や親子、上司部下など、
支援を与えあうために必要な役割や関係性が
あるという事を理解する必要があります。
私たちは成長するにしたがって
状況に応じた役割や関係の持ち方を
徐々に学んでいきます。
私たちは一人では生きていけません。
必ず他人から支援してもらわなければ
なりません。
しかしいつもいつも支援してもらうだけでは
良い人間関係は築けず、そのうちに支援して
もらえなくなってしまいます。
日常をより良い人間関係、
心地よい状況を作り出すために
そして他人との良い支援関係を築くために
必要なことを知りましょう。
参考図書
人を助けるとはどういうことか
エドガー・H・シャイン 著